中部の温泉地2(石川・静岡)
温泉郷に関する読み物 — 名湯・地域の温泉文化
中部の温泉地2(石川・静岡)
中部の温泉地(岐阜・長野)の続きです。石川県の加賀温泉郷(山中・山代・片山津)と静岡県の修善寺温泉を紹介します。
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山中温泉(石川):平安末期、能登の武将が白鷺の傷を癒す様子を見て掘り当てたと伝わる、開湯約1300年の名湯。俳聖・松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅で9日間逗留し、有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と称賛して句を残した。総檜造りの名勝「こおろぎ橋」でも知られる。泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉で、古来「傷の湯」として珍重されてきた。
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山代温泉(石川):725年、僧・行基が白山からの帰路に足を傷めた八咫烏(やたがらす)を見つけ、湯に浸すと傷が癒えたのを見て発見したと伝わる約1300年の歴史を持つ湯。共同浴場「総湯」を中心に宿が広がる独特の町割り「湯の曲輪(ゆのがわ)」が特徴。北大路魯山人が陶芸の基礎を学んだ地としても知られ、明治期の総湯を復元した「古総湯」も人気。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉・塩化物泉。
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片山津温泉(石川):江戸時代の1653年、加賀藩主が柴山潟へ狩りに訪れた際に温泉を発見したのが起源と伝わる。明治期に湖の埋め立てとともに本格的な温泉地として整備された。刻々と表情を変える柴山潟の湖畔に広がる景観が魅力で、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。塩分濃度が高く、保温効果に優れ湯冷めしにくい。
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和倉温泉(石川):開湯約1200年、大同年間(806〜810年)に発見されたと伝わる、海からお湯が湧く全国でも珍しい温泉。地殻変動で湧出口が沖合に移動した後、傷ついた白鷺が毎日海中の湯だまりに来ているのを漁師が見つけて再発見したという伝説が残る。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)で、殺菌効果や美肌効果があるとされる。
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修善寺温泉(静岡):大同2年(807年)、弘法大師(空海)が桂川で父親の体を洗う少年を見て心を打たれ、独鈷杵(仏具)で川の岩を打ち湧かせたという「独鈷の湯」の伝説を持つ、伊豆最古の温泉地。鎌倉幕府2代将軍・源頼家が幽閉され、暗殺された地としても知られ、周辺には頼家の墓など源氏ゆかりの史跡が点在する。泉質はアルカリ性単純温泉で、クレンジング効果のある美肌の湯として親しまれている。
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出典
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