泉質SENSITSU

酸性泉

泉質に関する読み物 — 成分・泉質名・分析表の読み方

2026年9月2日読了 3分
#泉質
泉質SENSITSU

酸性泉 (Acidic Spring)

泉質名(和/英):酸性泉 (Acidic Spring)。
主要成分・化学式:主成分は水素イオン(H⁺)および硫酸水素イオン (HSO₄⁻) や硫酸イオン (SO₄²⁻) を含む酸性成分が多い場合が多いです。強酸性のものは未解離の硫酸(H₂SO₄)や硫化水素(H₂S)の崩壊生成物が含まれます。Ynosis では硫酸イオン・硫酸水素イオンは陰イオン、硫酸 (H₂SO₄) は遊離成分として別欄です(非電離成分と微量元素)。
濃度基準:H⁺濃度が1mg以上(pHおおむね3以下)。
典型的効能:強い殺菌・収れん作用があり、皮膚の角質をふやかして古い皮膚を除去するため、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、表皮化膿症などの炎症性皮膚疾患に効能があるとされます。浴用で皮膚疾患改善、また飲用ではほとんど利用されません。
禁忌症:皮膚や粘膜が極度に敏感な人、高齢者の皮膚乾燥症には注意が必要です。アルカリ性・敏感肌の人は刺激を強く感じることがあり、長時間入浴を避けます。眼や粘膜に触れると刺激が強いため洗浄に注意が必要です。
作用機序:H⁺が直接皮膚の角質層を除去し、皮脂や角質をはがすケラトリシス作用によって細菌や炎症を抑えると考えられます。pHが非常に低いため、一部の病原菌は生存しにくくなり、殺菌効果を示します。また、pHショックで末梢血管が拡張し、血行が促進されることも報告されています。強いpH勾配が皮膚を通して酸を体内にわずかに浸透させ、炎症を抑える物質が誘導されるとも考えられます。
測定・分析方法:pH電極で直接pH値を測定してH⁺濃度を評価します。酸性度はpHだけでなく、硫黄化合物の量(総硫黄)から推定することもあります。総硫黄はチオ硫酸定量などで測定し、間接的にH⁺供給能力を評価します。

関連ページ

温泉成分表 酸性泉の湯虫——霧島温泉の極限環境生物

酸性泉の施設を探す

泉質:酸性
もっと見る

関連の読み物

この記事からリンクされているノート、またはこの記事へリンクしているノート